◎複層型信託の評価について◎

複層型信託,いわゆる元本を信託契約満了時に受け取る権利(元本受益権)と信託財産から生じる収益を受け取る権利(収益受益権)に分割する信託契約の場合の評価額はどういうことになるのかを検討してみます。

収益受益権の評価は、将来、収益受益権者が受け取る利益額を現在価値に割り戻した金額の合計額
元本受益権の評価は、信託財産の評価額-収益受益権の評価額で計算します。

収益受益権は、信託期間中に信託財産から発生する利益を受け取る権利の為、信託期間の残存期間が少なくなればなるほど、評価額は小さくなります。
その結果、元本受益権の評価は時間の経過とともに、大きくなっていきます。

これを上手に使うことで、贈与税を節税することが可能になるかもしれません。

信託設定時点で、贈与税が課税されるので、その時点では、収益受益権の評価が大きければ大きいほど、小さな金額での贈与が実現することになるからです。

この辺は、相当難しいとことですので、税理士さんと一緒に総合的に考えないといけないところだと思います。

是非、ご相談下さいませ。

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