☆続・高齢者福祉の視点から☆

こんにちは。
まだまだ毎日暑くて大変ですね。
先日川へ遊びに行って、1メートルのオオサンショウウオを捕まえた柳谷ですうれしい顔

前回、特別養護老人ホームで働いていた時のことを書かせていただきました。
それに関連することをもう一つ。

特別養護老人ホームに入所されている方のほとんどは、認知症を持たれいます。
色々な方がいらっしゃるのですが、私が働いている時、いつもいつも「家へ帰るんだ」「おうちへ帰らせて」と言って荷物をまとめて帰ろうとしている方がいらっしゃいました。

いつも「じゃあ、私が途中まで一緒に行きますね」と、施設内を一緒に散歩して戻っていたのですが、その間中ずっと「息子はまだ小さいの」「帰ってあげないと」と家族のことを話されていました。

その方のことを職員さんに聞くと、息子さん家族は入所の手続きなど以外は一切来なく、様子をうかがうことも何もないとのことでした。
お金のことも全て息子さんが握っていて、必要最低限の費用しか振り込むことがありませんでした。

当時大学生だった私は「なんてひどい息子なんだろう」「利用者さんがかわいそうだ!」と、とても悲しく、怒っていました。
しかし今思うと、その息子さんも自分のことが分からなくなってしまった母親の姿を見ることが悲しく、なかなか来られなくなってしまったのかもしれないなと思うようになりました。

今、私の母親が私に「自分が認知症になって徘徊でもしだしたら、迷惑をかけたくないから即施設に入れてくれ」「お金もいらない」と言っています。

その利用者さんも、元気な時にもしかしたら息子さんにそうお願いをしていたのかもしれないなと・・・。

今でも、小さな息子を探して毎日施設内を歩いている利用者さんの姿を忘れられません。

私も両親が元気なうちに沢山のことを話し合って、これからのことを今のうちに決めていきたいと思いますうさぎ

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