◇職権更正◇
先日、設定登記に関する書類作成のため登記簿謄本を確認していると、建物の表題部の床面積の表示の箇所が、
「木造平家建」なのに、「1階 〇〇平方メートル」と記載されていました
通常、2階建て以上の場合、「1階 〇〇平方メートル 2階 〇〇平方メートル」のように記載されるのですが、平家建の場合は1階しかないので、面積しか記載されないはずです。
念のため法務局へ確認したところ、誤った記載であるとのことで「職権更正」をしてくれることになりました
職権更正とは、法務局の登記官が自らの職権で登記の更正を行うというもので、法務局側のミスによって誤った登記がされてしまった場合は、法務局側で更正してくれます
私が司法書士事務所で働き始めてから数年経ちますが、今まででこのような登記のミスに気付いたのは数回だけです。
登記官の方は、例えば、印鑑証明書の印影がコピーすることによって少し縮小してしまったような場合でも、押印された実印とのサイズの違いについても簡単に見抜かれます。たまに、申請書や添付書類の件で、訂正や補正のご連絡をいただくことがありますが、当然、申請された登記についてとても細かくチェックされており、間違いや不足があれば見落とされることはほぼないと思います
しかし、やはり膨大な登記処理の中ではミスがおこってしまうこともあります。
日々の業務の中で、登記簿を見ない日はありません。登記簿を見ることにも慣れてきて、繰り返し見ているからこそ見落としてしまうような部分もあるかもしれません
だからこそ、目の前の業務がなあなあの流れ作業にならないよう、常にある程度の緊張感をもって取り組んでいきたいと改めて思いました
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