◇外字について◇
司法書士事務所では、不動産登記簿、会社の履歴事項証明書、各種契約書、協議書、申請書類などなど、日々すごい数の文字を目にしますし、書いたり打ち込んだりします
その中で意外と多いのが「外字」です。
外字とは?
一般的に、外字というのは、IMEなどの文字入力ソフトに登録されていない文字で、普通にテキスト入力の際に変換しても表示できない文字のことを意味します。
外字に分類されている文字は人名や地名に使用されていることが多く、その他には枠付き文字や記号、㈱のような省略文字、シンボルマークも含まれているそうです。
京都は特に、他県と違い通り名があったりするので住所が長く、登記簿をよく見ると、普段使う漢字とはすこし形の違う字体の漢字が使われていることもあります。
さらに人の氏名はもっと様々です。
例えば、「吉」という字なら上の部分が長いのか下の部分が長いのか。「西」という字は中の2本がまっすぐの場合もありますし、しんにょうがある漢字の場合一点しんにょうなのか二点しんにょうなのか・・・などなど違いが多々あります。
ちなみに私の苗字の「辻」という字も、本当は一点しんにょうなのです。
少し前までは普通の変換で一点しんにょうの辻が出ていたのですが、JISの規格上で変更があったらしく、いつの間にか二点しんにょうでしか出なくなりました
相続手続の場合、すごく古い戸籍を扱うこともあります。
昔の方の名前は漢字以外にも、名前に「変体仮名」が使用されていることが結構あります。
変体仮名とは?
平仮名の字体のうち、1900年(明治33年)の小学校令施行規則改正以降の学校教育で用いられていないものの総称であり、現在普通に用いられているひらがなとは異なる字体の仮名のことをいいます。
一筆書きみたいな感じでふにゃふにゃふにゃっとしたやわらかい感じの文字です。
このような文字は外字フォントや戸籍統一文字に既にある場合もあるのですが、そのどちらにも載っていない場合は、自分で外字を作成して関連付けの作業をする必要があります。
書類を作成していて神経を使う部分のひとつです
よーく見ると1~2ミリだけ突き抜けているとか、草冠の間に2ミリくらい隙間があるとか注意していないと見落としてしまいます。ほんの少しの違いですが、この1~2ミリの違いでも違う文字になってしまいます
この部分で補正になんかならないように作成の段階からしっかり注意していきたいです
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