◎不安を煽る商売◎

先日、気分良くセルフのガソリンスタンドで給油していたら、ガソリンスタンドの店員が近づいてきて、タイヤの空気圧無料で点検しますよ。って言うもんだから、時間も少しあるし、お願いしました。

そうしたら、案の定、タイヤの溝がもうないだ、ひび割れがひどいだわ、結局タイヤ4本の交換を進められ、今なら4万程でしますよって上から言ってくる。

もちろん、交換するべき時なのかもしれない。これから先、タイヤがヴァーストして、事故に遭うかもしれない。けれども、心の準備が全くなく、8月という閑散期に思いもよらない出費を自らするつもりは毛頭ないのです。

正直、車のことはわからないし、部品交換、タイヤ交換のタイミング、タイヤの相場から何から分かりません。

初対面の人のことを信じて、交換できる余裕があればよいのですが、不安だけ残って嫌な気分でガソリンスタンドを出ることになりました。

私どもの仕事もヘタをすると、これと同じことが言えます。

極端な話、例えば、本当は急ぐ必要はないのに、今、遺言を残しておかないと、えらいことになりますよと不安を煽って、遺言書作成のお手伝いをしたり、本当はする必要がないのに、不安を煽って自らの仕事を獲得することが傍から見るとあるかもしれません。

その時、ものをいうのは、信用です。結局、その人に信用があれば、その勧めることも受け入れられるのです。紹介っていうのはそういう意味での安心感がございます。

我々は、本当にすべきと思うことしか勧めませんし、勧めたことも無理強いは致しませんし、勧めたことをなさらないことに対して、何も思いません。人それぞれですし、その人のタイミングがあることを知っているからです。

ひょっとしたら、ほんとに心配して、タイヤ交換を勧めてくれたのかもしれませんが、私のタイミングではなかったのです。これが、信用する誰かの紹介の方から同じことを言われたのなら、素直に交換していたのかもしれません。

人の気持ちって複雑です。どういう思いで聞くかで全然違います。

我々も、素直に聞いてもらえる信用を持った事務所になりたいと思いました。

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